セルロースナノファイバー(CNF)の量産体制も整い、水系の機能用途を中心に商品化にいたる事例も出てきた。しかし、CNFは現状高価であり、構造用途における実用化を志向する際は「安く簡単に作る」ことが通念的になっている。CNF特性の高度発現により実現する効率と付加価値が拓く新たなパラダイムについて考えてみたい。
東京大学 大学院農学生命科学研究科 生物材料科学専攻 准教授 齋藤 継之 氏