1. 本プロセス化学セミナーは日本プロセス化学会の後援により開催されている。日本プロセス化学会は発足以来25年になる。本講演では、日本プロセス化学会25年の歩みおよび日本のプロセス化学の歴史・現状・将来展望について概観する。
2. 近年、ペプチド医薬品製造における固相合成法の環境負荷の高さが課題とされている。液相合成法は固相法と比較し環境負荷が低いものの、プロセス開発の難易度が高く、長い検討期間を要する。一方、当社が開発した新規液相合成法は高い自由度を持ち、短期間でのプロセス設計とさらなる環境負荷の低減が可能である。本講演では新規液相合成法の概要を紹介し、ペプチド製造の持続可能性について議論したい。