SCARDAの取り組み(ワクチンの開発、生産体制の強化)について
我が国のワクチン研究開発の現状と、その反省から生まれたワクチン研究開発を支援するSCARDAの活動について
種々の要因から感染症研究が衰退し、人材不足、研究費不足、設備投資の不足や投資回収性の低さの問題が顕在化し、その衰退が加速化している。2021 年、この状況を克服していくため、ワクチン開発・生産体強化戦略が閣議決定され、それを受けて、2022 年3月にAMED 内に、先進的研究開発戦略センター(SCARDA)が組織され、Covid-19 にとどまらず、次のパンデミックに備えるべく、ワクチン、モダリティ研究に対するファンディングを戦略的におこなう体制が敷かれた。その組織のもとで、文科省の基金によるアカデミアのおけるワクチン研究に特化したトップレベル拠点の形成事業と、内閣府の基金によるワクチン・モダリティ実用化研究の促進の事業が開始された。また、厚労省により、SCARDA がターゲットとすべき重点感染症が指定されたことを受けて、さらなる公募が進行中である。本講演では、それぞれの公募の目的と採択の状況について解説するとともに、今後の課題について触れたい。
(国研)日本医療研究開発機構(AMED)
先進的研究開発戦略センター(SCARDA)
プロボスト
古賀 淳一 氏
セミナーカテゴリ | 基調講演・特別講演 |
---|---|
講演日 | 4月21日(金) |
講演時間 | 13:00~14:00 |
場所 | 基調講演・特別講演会場6K(東6ホール内) |